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今週の風の詩

第3932号 珈琲の香り(2024.6.23)

珈琲の香り
麦生田直子

 お金が貯まらない理由の一つに外でお茶を飲むことがあるそうな。
そうなんだと思いながら、きっとやめないなと思う。
 子供たちが小さい頃、動物園のカフェで飲んだ。
子育てに忙しい時、ほっとする一杯だった。
 娘が高校生の時、駅前のファーストフード店で一緒にお茶した。
家で話せないこともお喋りしたような気がして楽しかった。
 受験や進路など、少しややこしい相談をする時は必ず、
勝手に家族会議と名前を付けて、
近くのファミリーレストランでモーニングを食べながらコーヒーを
飲んだ。
 今は主人と、出かけた先で決まってカフェを探す。
同じ店でも場所や気分によって、違う味わいになるから不思議。
頼んで見たものの、辛くて一口も口を付けられなかった事だって勿論
あった。でも今は、コーヒーと時々スイーツでもあれば、そんな時間が
幸せだなあと思う。
 親友がコーヒーの鑑定士の資格を持っている。
全国に何人と言うぐらいの難しい資格だと聞く。
 美味しいコーヒーに出会った時は、彼女の事を思い出し、少しだけ背中を
しゃんとしてみる。
 親友とは不思議なもので、お互い何か行き詰った時など、まるで知っていた
みたいにメールが来る。
元気にしてる?って。
美味しいコーヒーとそれを味わう時間、頑張っている友人、私の大切なものに
なっている。



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