第 3812 号2022.03.06
「わたしを形づくるモノ」
山口 文(ペンネーム)
父と母と姉と小学生の私で 夏の安達太良山(あだたらさん)へ 登った。 山小屋で 夕食の後、焚火を 囲んで 山小屋の小父さんから 様々な話を聞いた。 シーンと静かな 山々の冷気の中 それは 何十年経った今でも 鮮明な記憶の中に ある。 空には、散りばめられた星たちが 美しかった。 そして、、早朝の しみ出る 水 の 凍るような冷たさも・・・。 私は(老境に入った私も) 今も あの時の 心の透明さ を 失いたく、ない、と 何となく ずっとずっと 思い続けている気がする。