第 3788 号2021.9.19
「30代の主張」
森 麻里絵
司法書士登録をして、2か月が過ぎた。時間的余裕が山のようにあるいま、やり たいことと、やるべきことの狭間で揺れつつ、このエッセイを書いている。 「司法書士って何?カバチタレ?」「いや、それは行政書士!」 こんな感じで、司法書士の認知度は恐ろしく低い。確かに、「どんな仕事なの?」 って聞かれて、わかりやすく答えることができない。司法書士が扱うメインの仕 事である「登記」というもの自体、普段の生活ではなじみがないのだから仕方な い。さらに、基本的に事務所で書類とにらめっこしてる地味な職業。では、なぜ 私が司法書士になったのか? 「……なんとなく(心の声)」 自分で言うのもなんだが、成績優秀でありながら、最終学歴は高卒。両親の離婚 なんかがあって、金銭的に大学進学は無理だったから…その当時、だいぶ悔しい 思いをしました。が、負けてられねぇ(言葉遣い悪い!)と思い立ち、それから 独学で宅建や行政書士の資格を取得。でも、どこか満足できずに司法書士を目指 すことに。いやというほど月日が流れ、現在に至る。ネット上では、「独学で司法 書士は無理」と(私でも受かったので、努力すればなんとかなります)。 この業界は、いわゆる「お坊ちゃま」や「二世」と呼ばれる人たちがメイン。 私みたいなフラフラ道草食って人生歩んできた人はほぼいない。周りの人たちが、 生まれながらに恵まれていることを羨ましく思う。だけど、私にしか出せないカ ラーもあるのかなぁなんて考えることもある。で、何が言いたいかというと(急 に総括!!)、両親の離婚(ちなみに私の母はバツ2でございます……)など、子 供にはどうにもできないことで、人生がちょっと狂っちゃうこともあるかもしれ ない。だが、しかーし!若者よ、グレるもいいが、勉強もいいぞ!無駄にならね ぇ(言葉遣い!!)。手っ取り早く周囲に一目置かれるようになるためには、腕っ ぷしの強さより、頭の強さ。……これホント。