第 3781 号2021.8.1
「猫はいいなあ」
mai(ペンネーム)
猫はいいなあ 仕事で疲れて帰ってくると、猫の姿に癒される 猫は、時間に縛られない。 寝て、食べて、起きてあそんで、外を見る。 曜日感覚もない。だから、憂鬱な日曜日の夜なんて、ないんだ。 外を見る後ろ姿のなんともいえない愛おしさに、自分も気ままに生きたいと願う、 休み明け前の人間。 明日からは、また時間に縛られ、満員電車に揺られ、ストレスのかかる日々が待っ ている。 猫は、外を見ながら、私たちには聞こえない音を感じ、季節を感じ、おだやかに、 でも精一杯生きている。 時間に縛られることなく、流れに身を任せ、自由にみえる。 でも、もしかしたら猫は猫なりの苦労があるのかもしれない。 飼い猫だって、外で強く生きる猫たちだって。 猫は猫で、人間はいいなと思っていたりして。 好きな時に自分でご飯を用意できて、ふかふかのベッドを用意して寝ることができる。 自分次第で人生を豊かにできるのだから。 猫は、人間が与えなければ、豊かな選択に限度がある。 互いに生かされ、補い合って生きている 、猫と人間。 見た目や力に差はあれど、この世に生を受けた使命をもつ仲間 猫はいいなあ でも、人間もいいなあ さあ、明日からもまた人間は頑張るぞと、ゴロゴロのどを鳴らしながら、寝ている猫 に声をかける。 小さく、にゃっと鳴いた猫 猫も猫なりに頑張るぞと言っているようだった。