第 3774 号2021.6.13
「一億年先でもありがとう」
辻堂 璃々(ペンネーム)
貴女がいなくなり 私には本当におじいちゃん、おばあちゃんと 呼べる人がいなくなった 実家に行くといつもいたおばあちゃん 子供時代は遠くにいたけど 母が入院したり 妹が入院したり ピンチの時には必ず来てくれたおばあちゃん いてくれるのが当たり前になっていた 甘えてばかりで一つの祖父母孝行もできなかった 自分のふがいなさを見せつけられながら 貴女と急なお別れ 喪失感は癒えず 実家に行くと、いつもいた笑顔の貴女はいない 風景ががらりと変わった家 私はいつ、立ち直るのだろう わからなくて わからないけど 一つだけ、決めてる事 決まってる事 貴女の生きた年齢まで、少なくとも私は生きる だから遠いけど 最速で44年後 恥ずかしくない顔で貴女に会えるよう 私は頑張る それだけ たくさんの愛を、ありがとう