第 3643 号2018.11.18
「 炊飯ジャーは世界を守る 」
ふりかけごはん(ペンネーム)
先日、私の母が甥っ子(5歳)の子守りをしていた時の一コマである。
甥っ子は最近「正義のヒーロー」や「戦隊モノ」が大好きで、今日も母が怪獣役。しばらく遊ぶと「今度は僕が怪獣やるから、ババはヒーローやって!」と選手交代となった。
「ババは何ジャーになるの?」と甥。
戦隊モノは「〇〇〇ジャー」という名前がほとんどだが、最近の戦隊モノを知らない母。
しばらく考え、
「ババ、炊飯ジャーにする!」
「スイハンジャー?!…カッコイイ!」と炊飯ジャーが何かわからない甥は大興奮。
「炊飯ジャーの必殺技は?」と聞かれ「ホットライスボール」と母あっさり答える。(ごはんを粗末にしてはいけません!)
「炊飯ジャーは普段なにしているの?」
前ターンの甥っ子のヒーローは、普段はケーキ屋さん。怪獣がくると変身するという流れでした。母は無類の時代劇好きで、それがよぎったのでしょう。
「いつもは、岡っ引きなの。」と返答。
「岡っ引きって何?」
「岡っ引きは、推理をして犯人を見つける探偵みたいな人よ。」それを聞いた甥っ子は
「…なにそれ!カッコいい!!僕も岡っ引きになりたい!」と炊飯ジャーの子分になることに。
「岡っ引きは『ガッテン』って言うのよ」と母。
「わかったガッテン!」としばらく甥っ子は母の後を「ガッテン!ガッテン!」とついて回っていました。
炊飯ジャーにより、今日も我が家は平和です。