第 3608 号2018.03.18
「 親ばか 」
さくらもち(ペンネーム)
息子が中学生の時、不登校になりかけたのを救ってくれたのが、お菓子づくりでした。体調を崩して1週間ほど休んでいる間に、お菓子の本を参考にタルトをひとりで完成させました。うまくできたことで自信がついたのか登校するようになり、それからはクッキー・パイなどの焼き菓子を時々作り、自分の心のバランスを取っていたようです。
高校生になり部活動が忙しくお菓子づくりから離れていましたが、進路については「飲食関係」と決めていたようです。
私の強い勧めで栄養科の大学へ入学しましたが、本人の希望するところではなかったため退学し改めて調理師専門学校へ通い始めました。そこでは毎日の実習と勉強が楽しかったようで、これまでにない生き生きとした様子が感じ取れました。おかげ様で、卒業制作で校内1位をいただき、卒業式では卒業生代表として答辞を読み上げる息子の姿は立派でした。挫折を経験したことで一回りも二周りも成長したのでしょう。