第 3544 号2016.12.25
「 断捨離 」
山田 佳代子(四日市市)
「断捨離」とは、必要のないものを断ち、捨てて、執着することから離れる。
今まで大切にとっておいた、綺麗な紙袋。素敵だと思っていた空き箱。サイズのあわないのに何年もクローゼットにかけてあったコート。衣装ケースに詰め込まれたままの、ぬいぐるみたち。
捨てる勇気がなかった。「断捨離」を始めてひとつひとつのモノに向き合うようになれた。必要のないものには「ありがとう」と言って捨てた。これからも一緒にいたいと思うモノには「よろしくね」と言った。
ぎゅうぎゅうに詰まっていた入れっぱなしの押し入れや、クローゼットに空間ができ、深呼吸の声が聞こえてくる。
好きなものに囲まれた部屋で、過ごしている自分のことが好きになってくる。