第 3254 号2011.06.05
「 思いがけない休息 」
neige bleue(ペンネーム)
梅雨が始まってまもなくのある朝、昨日までの湿度の高い空気と打って変わってからりとした晴天で一日が始まりました。
雲ひとつない青空に爽やかな風、天気予報を聞くと今日は今年一番の暑さとのこと。あるひとつの可能性を思い立つも、いつものように会社へ行く準備をはじめます。
シャワーを浴びて、新聞を読んで、牛乳を飲んで。
そんな時、とあるテレビ番組の今日のうらないをチェックすると。
「てんびん座 思いがけない休息を取得。のんびりとリフレッシュ。」
これで決まりです。
通勤鞄を片付けて、スーツではなく部屋着に着替えて、いつもと違う一日の始まりです。まずはベランダに布団を干してベッドシーツを洗濯します。枕も座布団も外に並べました。
洗濯の合間に、お風呂を洗剤を使ってピカピカに磨きます。トイレも念入りにお掃除。忘れずに、電話で会社に今日はお休みする旨伝えました。
ほっとしたところで、今度は食器の漂白に取りかかります。
結局洗濯機は計4回まわし、掃除機をかけて窓も拭き、食器はピカピカ、枕もお布団もふかふか、強い日差しのおかげで洗濯物は2時間足らずでしっかり乾きました。
朝から休む間もなく働いた大掃除は終了し、昼間からキリッと冷えた白ワインを片手に読書タイムです。なんと素晴らしい一日!
太陽も西に傾いた3時過ぎ、近所にある美術館に行くことを思い立ちました。
いつも気になっていたので、これとばかりに外出の支度をはじめます。
その帰り、夕方の気持ち良い風のなか商店街で今夜の食材を買い、楽しい一日の終了です。
いつもいつもじゃ困りますが、年に一二度、こんなゆっくりした幸せな平日を過ごすのもきっと明日への糧となるでしょう。明日からまた仕事がんばるぞ!