第 3178 号2009.12.20
「 小さな手 」
田 内 かよ子(豊島区)
おばあちゃん かごめかごめ しようよ ね
おばあちゃんはずっとすわったままでいいからね と
小さな手で私の手をにぎりしめる。最近は遊び相手にさそってくれるときもいつも私をいたわってくれる。
絵本を読んでというときは めがねを先にわたしてくれる。いっしょにマーケットに行くときはオーバーのチャックもとめてくれる。
つい少し前まではママがお出掛けのたびに泣いていたのに 幼稚園にも行きたくなくてなんとか行くまいと 反抗していたのに今は行って参ります!!と胸を張ってあいさつして登園する。
先生が大好きで心から信頼してすばらしい「きずな」ができたことも言葉のはしばしからうかがえる。少しははなれて見ていると一日一日心の成長がまぶしいほどに感じる。
そして元気をもらっている。
この世に生まれてまだ五年しかたっていないのに まあなんてかしこくなるものかと感心している。初詣でも小さなおててを合わせて長い事頭を下げていた。なんておまいりしたの?
おいのりは いつも同じなの
世界中が幸せになりますように とね
お父さんがタバコをやめますように
おじいちゃんとおばあちゃんが元気で百さいまで 生きられますように!!
思わず つねいでいた小さな手をにぎりしめました。あなたのようにやさしい心をもった子供たちがいっぱいの世の中ってすてきよね。すばらしい元旦でした。