第 3141 号2009.04.05
「 若葉の季節に 」
匿 名(横浜市港北区)
桜の花びらが、ちらりほらりと舞い降りて、
淡い若葉色が木々を彩り始めています。
シュピシュピシュピと、鳥達が飛びかいながら鳴いています。
ときおり、そよ風が通り、
また、ちらりほらりと花びらが舞い降ります。
心静かになる朝の光景です。
別に遠くに行ったわけでなく、ほんの身近な自然です。
どうして自然は美しく心和ませてくれるのでしょう。
走り続ける日々の中で、
「ふっと」
穏やかに、本来の心地よさ、優しさを取り戻させてくれます。
自然と溶け合ってこそ、私達の生は本当に生きるのかもしれません。
朝日をあびて、きらきら光る若葉に、
これから生きようとする精一杯の生を感じます。
何を望むでない、ただ生きようとする力強さを。
道の傍らに咲く草花、町の木々、虫、鳥、そして私達人間も、
自然の中には無駄なものが何ひとつなく、
ひとつひとつが、かけがえのない大切なもの。
そして、その使命はそれぞれにあるのでしょう。
私も若葉に習い、自然の恵みを感じつつ、
静かに、清々しく、でも力強く、精一杯に歩んでいきたい。