第 3061 号2007.09.23
「 シンプルな暮らし 」
砥綿 明子(品川区)
一人暮らしを始めて1年。
この家にはテレビがない。
友達や職場の人に言うと「え~テレビないのぉ?」
と、びっくりされるけど、いたって普通。
むしろ快適だ。
実家で暮らしていた一年前までは特に見たい番組でもないのに、テレビの前に座ったまま、リモコン片手にテレビとは離れられない生活を送っていたのに。
テレビのない生活を送ってみて、時間がとても有意義に使える事がわかった。
まず、読書する時間が増え、料理や縫いものなど集中してできる時間も増え、よく考えるようになった。
また季節をより感じるようになった。
今までテレビの音でかき消されていた雨音。
その雨音に合わせてしっとり音楽を流してみたり。
鈴虫の鳴く声が聞こえてくると、ちょっと涼しさを感じたりもする。
生活をシンプルにすると、今まで感じなかった事もより敏感に感じるようになった。
シンプルな分丁寧に暮らすようになり、豊かになったと思う。
“シンプル イズ ベスト”なんて言うけれど本当にその通りだとしみじみ思う。