第 2989 号2006.05.07
「 いつの日も、いつまでも 」
小 嶋 正 一(埼玉県川越市)
友人が演じる舞台を観に行った。
背筋のピンと通った芯のある演技だった。
女優という生き方を貫きたいと心に決めている人。
かつて彼女がしみじみ話してくれたことがあった・・・。
「人は誰でも今を演じて生きているものよ」
その言葉が、胸の奥の方で自分に問いかけてくることがある。
人それぞれに選び与えられたステージ―。
長い人生の舞台では、時に疲れ果ててしまうことや、ぎこちない演技をしてしまうこともある。
けれど、それでも悲しい時、切ない時、恋しい時、嬉しい時・・・
そんな様々な想いを抱きながら、人はその想いを精一杯に演じてみせるもの。
多くのキャスト達に囲まれながら、これからも私の生き方で、この舞台を演じていこうと思っている。
人それぞれに今日という日は、いつも初演の舞台なのだから。