第 2910 号2004.10.31
「 君が 」
kyou(ペンネーム)
失ったモノを数えて
傷痕をなぞりながら
一人歩いてきた
求める術を知らず
手にする夢も無く
強さを欲しがりながら
戦う武器を持たずに
作り
装い
隠し
助けてと願いながら
差し出される手を振り払い
その愚かさを知りながら
その醜さを知りながらも
弱さを隠すことに必死で
動けない
いつしか
表面を作ることが上手くなった
ウソをつくことが楽になった
でも
ますます孤独だった
だけど今は
自分を分かって欲しいと期待するようになった
誰かに受け入れて欲しいと言えるようになった
好きな人に好きと言えるようになった
君が答えてくれたから
君が笑ってくれるから