第 2838 号2003.06.15
「 リネンの魔法 」
森川 由起子(香川県坂出市)
フィンランド製のリネンのバスタオルをメール・オーダーで買いました。生成りの地にココア色のネット模様です。届いた時はゴワゴワ。
でも、意を決して使ってみると、もうお風呂上がりにはこれしか考えられない気持ちよさ。お洗濯を繰り返すごとに、やさしく、柔らかくなる。今までのコットンのタオルへは戻れない。
<一番美しくなるのは10年後>。そう言われるリネンだけど、その頃、私はどうなっているのかな。結婚して・・・こどもがいれば、このリネンのタオルで拭いてあげよう。大きなタオルだから、家族のみんなが抱きしめられている。なんとなく幸福そうでいいな。
そういえば、最近、私の身の回りのものはリネンが多い。水色の小さなトートバッグはリトアニア製のリネン。スウェーデンのグレイッシュなエプロン。ラトビアン・チェックのキッチンタオル・・・
フランスのカタログで見た、春夏のラヴェンダー色のリネンのスーツは目下検討中ですが、このスカートやジャケットを着ることによって出てくる皺も、きれいと感じることが出来たなら、10年後も美しい人でいられるのかも。リネンの魔法にかかって、ね。