第 2828 号2003.04.06
「 桜たより 」
スカーレット(ペンネーム)
朝から季節風が吹き荒れる。
春の便りと一緒に黄砂を運んでくる。
黄砂は霞のように空を覆いつくす。
黄砂を運んだ季節風が過ぎさっていくと桜の花が満開になります。
日本人にとって桜は特別な花のようで誰もが桜と聞くと
一つや二つの思い出話しがあるようです。
私の周りでは卒業と入学にともなう話題でしょうか。
桜。出会いと別れの花。その花の命は短くはかない。
今日は家族で花見に行きます。
近所の河原の桜並木が満開でとても綺麗なのです。
朝から母は、お弁当作りに慌しく動き回っています。
朝早く起きて青空市場で新鮮な野菜を買いこんできたようです。
これとこれは孫が好きなものだから。
孫と会うのが楽しみなのか上機嫌です。
家族で一緒に過ごせる時間を大切にしている母親。
ちょっとしたお花見も母親にとっては大切な行事のようで大騒ぎ。
「マーマレード、イチゴ、ブルーベリー…ジャム。」気持ちがよく
なるおまじないのような言葉。
我が家の笑顔を満開にした桜。
桜前線は風の囁きに乗っていろいろなドラマを運んでいく。