第 3889号2023.08.27
「愛犬くんありがとう」
水色の家(ペンネーム)
8月の猛暑日に17年近く連れ添った柴犬の凛四郎を安らかにあの世に 送ることが出来た。 夫亡き後4年間寄り添ってくれ朝夕のお散歩に私を連れ出してくれた。 外に出れば人との交流があり、お喋りをする。お天気の話、元飼っていた 犬の話などなど世間話でもなんでもいいお喋りをして元気になっている 自分を発見できた。お喋り元気の源なのだ。 晩年の凛四郎は足腰が弱くなり、みるみる老犬の様相になっていった。 丁度コロナ渦。私は自分の役割を自覚して徹して寄り添うことが出来た。 遠くない先の自分を映している様でもあり、頑張っている凛四郎がとても 愛おしかった。 「98才ですよ。大往生ですね」と近所に住む獣医さんに言われた時、寂し いとか悲しいとかが吹っ切れて無事に役割を果たせたことに安堵した。 今は家ではほんとうに一人ぼっち。時間はたっぷりとある。前に進む 新しい日々の習慣をつけなければと思い立ち毎朝5000歩ほど歩くことを 始めた。太陽の光、山々、川、風を感じ足早で歩く朝は清々しい。
「風の詩」は昭和22年ウエスト創業時より続いているお客様の投稿コーナーです。
投稿いただいた散文、随筆、詩、その他の小品より毎週一編を掲載しております。
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